自宅であの牛丼屋の味が家で! 湯煎で簡単、絶品の牛すき焼き
実は牛丼が大好きなんです、私。
チャチャッとつくったら案外美味しく作れちゃたりしますが、玉ねぎを切ったり……の手間が面倒な日はう、動けない……! となります。
そんなときに重宝するのはコレ!
吉野家 国産牛すき焼きの具
吉野家ファンの人には当たり前のように知られている、湯煎で解凍するタイプの牛すき焼きの具です。
しかも!
国産牛肉タイプなので、ちょっとリッチなシリーズです。
ちなみに、吉野家のオンラインショップでは普通タイプと国産牛タイプの両方が販売されています。
違いは化学調味料不使用かどうか、国産牛かどうかです。もちろん、国産牛のほうが化学調味料不使用です。いつも食べる吉野家の味を求める場合は普通タイプがいいかもしれませんが、体への影響を考えると断然国産牛タイプがオススメです。お値段の差は10袋入りで500円違います。
そもそも……化学調味料にはどうしていいイメージがないのでしょうか。
いわゆるうま味調味料(旨味調味料)も同じものです。これはアミノ酸系のグルタミン酸ナトリウム(昆布系の旨味)と核酸系のイノシン酸ナトリウム(鰹節系の旨味)などが原料です。例えば、味の素なんかはさとうきびが原料なので、加工の過程を見ても特に体に悪そうな感じはありません。
では何が問題なのでしょうか?
そもそも人間の味覚とは
人間の味覚は塩味、甘味、苦味、酸味、旨味の5基礎味と呼ばれるもので成り立っています(最近ではこれに脂味が加えられて6つの基礎味なんて言われつつありますが……)。
いわゆる美味しいものというのは、それぞれのバランスが絶妙で、風味(香り)に多様性や深みがあるものを指すようです。匂いが良くなかったり、5基礎味のどれか1つが際立っていると通常は美味しいとは感じられなくなります。例えば塩気が多すぎるとか、酸味が強すぎる! とか。
しかし人によって、塩味が強いほうが好き、酸味が強いほうが好きなどの嗜好の違いがあります。この傾向として、甘味や旨味が強いほうが好きな人が多いのです。
説明すると長くなってしまいますが……簡単に。
味覚というのはそもそも、その食べ物が体に安全なのか危険なのかを判別するために備わった機能です。本来は、甘味や旨味、多少の塩味を感じると「これは体に安全な食べ物!」と判断し、酸味や苦味を感じると「体に危険!」と感じます。この味の判断基準は母乳の味に基づいています。幼少期ほどこの傾向が強く、大人になるにつれて多くのものを食べて学習するために味の好みが変化していきます。
なので、本能的に好む味わいが一番好きだという人が多いということなのかもしれません。
旨味の何が悪いの??
さて、では話をもとに戻しましょう。
人が本能的に好む味なんだから、旨味には何の問題がないのでは? と思う人が多いと思います。そうです、旨味自体には何の問題もありません。
そして、うま味調味料(化学調味料)を少量入れる分には問題ないと思います。それこそ自然な食材の中に存在しているような、ごくわずかな量を入れる分には。しかし、ネット上のレシピをいろいろ見ていると、結構うま味調味料をどさっと入れているものが多い気がします。
化学調味料入りの製品を口にすると、「旨味強すぎない?」と感じるものも結構あります。
これは想像なのですが……製品をつくっている企業の担当者が旨味に慣れすぎていて、出来上がった食材に旨味調味料を多く入れすぎているように感じるのです。
なお、旨味に限らず全ての基礎味に言えますが、多めに摂っているとどんどんその味に慣れていき、摂取量は増えていきます。
するとどうなるか。
ちょっと高めのレストランに行ったときに「ん? 味薄すぎない?」なんてことになる可能性があります。また、自宅で食事をつくったときに「美味しくない……」ということにも。そして、うま味調味料を入れないと美味しく感じない舌に。これは結構不自然なことです。だって、昆布やかつおだしで本当は充分なはずなんです。でも、それだけだと物足りないというのは……。
そう、いわゆるこれが“舌がバカになる”という状態です。
知人の高級レストランのシェフやソムリエさんが、こんな話をしていました。
彼らは、コンビニ弁当や化学調味料使用の食材は、申し訳ないけど摂らないようにしている、と。舌が鈍ってしまい、仕事に支障があるためとのことでした。
化学調味料不使用の牛すき!
色々書かせていただきましたが、うま味調味料にも利点があります。
それは、手早く簡単に料理を美味しくできるという点です。
ただし入れすぎは禁物です。入れすぎだなあと思うレシピを発表されている方の他のレシピをチェックしてみると、大抵他の調味料もアンバランスになっています。非常にもったいないです。うま味調味料なしのレシピで勝負できるはずなのに、と。いれるかどうかの判断は読者やユーザーに委ねればいいのにと思うのです。
しかし一方で、完全に化学調味料を除外する生活というのは無理があります。プロの料理人や料理研究家の方、食に関して徹底なこだわりがある方なんかは知り合いでも結構実践していますが、食費がものすごいことになるのでオススメはしません。
私が目指したいのは、“のんびりできる範囲で”です。
今からシェフやソムリエを目指すわけではありません。あくまで、優しい味わい、体がほんのり喜ぶような食事を楽しめたらいいなあと思っています。